Val di Fiemme - ヴァル ディ フィエンメ

"Val di Fiemme" (ヴァルディフィエンメ) あまり知られていない、知名度の低い地方、しかしこの北東イタリア： ドロミテ渓谷の一部であるこの地"Val di Fiemme"は 最上級の素材(Abete Rosso)が育つ、弦楽器製作にとってとても重要で貴重な聖域。 緊張感のある澄み切った空気、湧出る新鮮な水 程良い太陽光と斜面角と適した土壌 そして過去数十年から 数百年に及ぶ森の木々への行き届いた手入れ・・・ 日々の木々１本１本への愛情深い手入れにより木目が一直線に通り 健康的で密度の高い"Abete Rosso" (モミの木)が育つのです。

過去には"A.Stradivari"(ストラディヴァリ) もその圧倒的な音色の良さを持つ 魅力的なこの材料を求め 幾度もこの地も訪れました。 彼はこの地の材料を最上のものとして作品に 使い現在も約350年前の"Val di fiemme"の材料が銘器"Stradivarius"(表板) として世界中で大活躍そして聴衆を魅了しています。

" Val di Fiemme " は"Trentino"の北東約35Kmの地域に広がる 気候的にアルプス山脈の影響を受ける非常に美しい山岳地帯で "Capriana, Carano, Castello-Molina, Cavalese, Daiano, Panchia, Predazzo, Tesero, Valfloriana, Varena e Ziano di Fiemme"等の 村々を有し広さは約4,000ヘクタール。 少しだけ奥に入ると鹿・山羊・ カモシカ・モルモットが見られこの森の自然の質の高さが伺えます・・・ ここはイタリアのみならずヨーロッパの中でも最も美しい自然豊かな整備された森の一つと言えます。 (オーストリア国境近くのこの地域の人々はイタリア人でありながら、ドイツ語も日常会話として使います)

私達が勝手にこの森からこれら木材を伐採し 持出す事は禁止されています そこで私達は古くから付合いがあり 最高品質の木材を揃える "E.Ciresa s.r.l"社より これら最高の木材を仕入れています。

この会社は主にピアノの材料をアメリカ等に輸出し ご存知の世界最高峰のピアノの一つ Steinway&Sons等 の天板へとなって行きますが、ピアノの最高峰と同じく ヴァイオリンの最高峰にもこの木材は利用されます。 さらに私達はこの優れた材木をさらに選別する事を 同社社長より許され倉庫の中でじっくりと 一日かけて表板、バスバー・魂柱用の木材を厳選します 簡単な様で大変な作業です・・・

ヴァルディフィエンメ ブランドのハイクオリティー木材とは言え 天然物です、木目が微妙に歪んでいたり節が有る事も多々有ります。 素材の状態により "プリモ�T"から"テルツォ�V"まで３段階に クラス分けされます、私たちが選ぶのは全て最上級の"プリモ�T"。 職人の腕と経験は大変重要ですがそれと同じ、もしくはそれ以上に 素材である木材が楽器の音色に大きく影響します。 最高の素材と熟練の職人が出会って初めて効果が出るのです。 ヴァイオリン製作及びメンテナンスにおいては 「弘法筆を選ばす」はどうやら通用しないようです・・・

マスキアートについてよくご質問を頂きますが、これは木目とは関係なく材料に 蚯蚓腫れ の様な筋が入っているもので見た目にも美しく硬いのが特徴、削出す前の木材その物を叩いても "カーン、カーン"と鐘の様に透き通った音色が鳴り響くヴァイオリン製作に 最上の材料です。 マスキアートが綺麗に入った材料はこの "Val di Fiemme:Tesero: Ciresa社" でさえ 中々目に出来ない貴重な貴重な材料です。 その結果 "Val di Fiemme"産材料　の偽物さえ出回る始末、それ程貴重です。 しかしご安心下さい、こちらの木材には　"Val di Fiemme"産　を証明する証明書が付いています。

もちろんマスキアートだけではなく、木目はクリアーでバランスよく詰っており 定規で引いた様にまっすぐ1直線でなければなりません さらにその木目と木目の間も明るく高密度でなければなりません。 銘器とはこの様な最上の材料をもって製作されたものでなければなりませんし 当然の如く最高のメンテナンスもこれら最上の木材をもって行われなければならないのです。

Magico では 魂柱・バスバー材として この Val di Fiemme産 最上級 Abete Rosso を用いみなさまの 演奏活動にお役立て頂いております。 "Val di Fiemme"産材料：魂柱製作

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