マエストロ カペリーニの作品、日本で見る機会は少ないのではないでしょうか? それもそのはず、クレモナのThe International Schoolの 最初期の卒業者 (1946年)である彼の作品の多くは同世代の友人で、同じ師匠のもとで学んだ Adlph Primaveraによってアメリカに紹介され、大きな成功を納めてきました。 この作品はマエストロが71歳 の時の作品ですが、チェロの制作を得意とした Capelliniの熟練の技が随所に現れております。 特にスクロールの彫りの美しさは1957年 に自身の工房を構えるまで、携わって いた父の角細工工房での彫刻の経験が活きているのでしょう まるで大理石の彫刻を思わせる造形美です。 モラッシー派やビソロッティー派の作品群とはひと味違う個性と チェロを知り尽くした熟練の手による作品ならではのプレイアビリティー。 チェロを奏でる喜びを実感できる一本です! - 廣居 |